[PR]中古車探しは、ガリバー:在庫多数、全車保証つき!




機動戦士ガンダムSEED〜新たなる道標〜外伝・・・出会い





<キラside>

あれは、確かC.E.70・・・血のバレンタインの起きる前のとある日だった。
僕は授業を終えて一人で家に帰る途中だった。

「いやっ!離して!!」

僕がその声を聞いてそっちを見たのはその声に聞き覚えがあったからだ。
その声の主に思い当たると僕は急いでその声の下に向かった。

「ちょっとぐらいいいじゃねぇか?いい思いさせてやるぜ?なぁおめぇら?」

「もちろん天国に行くような思いをなぁ」

「嫌よっ!何であんた達みたいのと!」

「そんなつれない事いうなよ〜」

僕がそこに着いたとき、彼女は見るからに柄の悪そうな人たちに囲まれ、腕をつかまれて何処かに連れて行かれそうになっていた。
その彼女が僕のあこがれていたフレイ・アルスターだったのでいいカッコ見せたいという思いはあった。この機会に友人になりたいという思いもあった。そして 自分がコーディネイターだから何とかできるという思いも・・・確かにあったのだ。
だから僕は彼女を助けるためにその人達の間に割って入った。

「やめてください!!彼女嫌がってるじゃないですか!?」

「あ〜なんだてめぇは?正義の味方気取りか?はやんねぇぞ今時よ?」

「さっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな!俺達はそこの嬢ちゃんと大事な用事があるんでな〜」

「「「ぎゃはははは!!!」」」

「あなた・・・たしかミリィの友達の・・・」

柄の悪い人たちは僕のことを邪魔をするなといわんばかりにはやしたてる中、僕は少し驚いていた。
いくら、ミリィ達といるところにあったことがあるとは言え、僕のことを覚えていたのだから。
だけど、感慨もそこまでだった。僕が引かないとみるや彼女に絡んでいた人たちが僕を叩きのめそうと向かってきたのだから。

「とっとと退けって言ってんだよ!!」

僕はそうやって殴りかかってきた一人目の腕を取り、逆にねじ伏せた。

「いてててて・・・!」

「もうやめてください!」

「こいつ!」

「もうかんべんならねぇ!やっちまえ!!」

「「「おう!!」」」

最初の一人目を殴り飛ばさず、ねじ伏せるだけにしたのは失敗だった。相手はまだ何人もいたんだから。咄嗟に反応が遅れた。
いくら僕がコーディネイターだからといっても、喧嘩どころか格闘技もやったことも無い僕が女の子一人かばいながら何人もの喧嘩慣れをした人たちを相手にで きるわけが無い。
コーディネイターはより優秀な頭脳と強靭な肉体を持ちうるようにした人。それなりの経験も訓練もせずにその道のプロに、しかも、多数相手に勝てるはずも無 い。
僕はそれでも相手を何人か殴り飛ばしたけど、それまでだった。彼らに羽交い絞めにされ、地面に押し付けられたんだ。

「いいざまだなぁ!えぇ!白馬の王子さまよぉ?」

ゲシッ!

「ぐぅぅ・・・!!」

「やめて!お願いだからもうやめて!!」

「へっ!嬢ちゃんがおとなしく俺らについてきてくれるって言うんなら考えなくも無いけどよぉ?」

「うっ・・・」

そんなときだったあの人が現れたのは・・・

「そこまでにしておくが良い」

「あぁ!?今度は誰だぁ?」

「私か?私はマイだ。シバムラ道場をやっている」

「道場だぁ?ケッ構うこたぁねぇ!その女もヤっちまえ!!」

「ふむ、致し方ない相手をしてやろう」

彼らは突然現れた彼女も毒牙にかけようとしたんだ。でも彼らの思惑は外れた。彼女は下げていたビニール袋を脇に置いて、
格闘は素人の僕の目から見ても鮮やかな動きで彼女が名乗った名のように舞の如く(多分こう書くんだろう)彼らを次々に倒していったのだから・・・。
そして、いつの間にか僕を押さえつけていた人も伸されて僕は自由になった。

「あ、ありがとうございます」

「ありがとうございます」

「礼は要らん。だが、幾ら体に自信があるといっても喧嘩もしたことが無い癖に飛び込むとは、私は驚愕したぞ?」

「い、いえ・・・あ、でも良くわかりましたね?僕が一度も喧嘩した事が無いって。」

突然現れた黒髪を短いポニーテイルにしてしかめっ面をしている彼女のその・・・古風というかなんと言うか、そんな口調に呆気にとられつつ僕は疑問に思った ことを聞いた。

「たわけ、そんなこと貴様の身のこなしを見ればわかる」

「そ、そうなんですか・・・」

「そうだ。ところで幾ら役に立たなかったとは言え、貴様を助けるためにボロボロになった男に何も無いのか?」

僕の言葉に答えると今度はフレイに向いて聞いてきた。

「あ、いけない!その・・・ありがとう・・・・えぇと、たしか・・・キラ・・・」

「ヤマト。キラ・ヤマトだよ。フレイ・アルスターさん」

「! 私の名前よく覚えていたわね?たしか、まだ一度か二度くらいしか会ってなかったのに・・・」

「あっ! ま、まぁ君は有名だから・・・」

「そうなの?」

「うん」

僕は彼女が僕の名前まで覚えてくれていたことが嬉しくて、つい彼女の名前を口走ってしまった。
彼女が少しでも僕のことを覚えていたとは言え、このことで僕の淡い思いがばれてしまうんじゃないかと少しあせってしまったよ。
実際はその場にいた二人ともその手のことには疎いのかばれなかったみたいだけど。

「そうか。二人は知り合いなのだな?まぁそれは良いが、貴様らすごい格好だぞ?」

「「えっ!?」」

そういわれて自分達の格好を見直してみると、確かに彼らとやりあったせいで泥だらけだし所々破けていた。
フレイのほうも破けてはいないもののだいぶ汚れているし、せっかくの服が台無しだ。

「それでは帰れまい。ふむ、貴殿らは私の家に来るが良い。」

「「えっ!」」

「聞こえなかったのか?私の家に来いと言っている。そこでお前たちの格好を何とかしてもらえ」

「その・・・いいんですか?」

「くどい!構わぬから着いて来いといっている!」

「「はいっ」」

僕はそこまでしてもらうのも悪いと思って聞き返したんだけど、逆に叱られてしまった。おかげで思わずフレイとユニゾンして返事をしてしまった。
思えばさっきからユニゾンしているのを思い出して嬉しいやら恥ずかしいやらといった感じだった。


彼女に連れられて行った家は道場と一体になった今時・・・というか、よくコロニーにあったなと感動させるような、
旧世紀の極東の島国にあるような木造の家だった。たぶん、地球から移築してきたんだと思うけど、よくもまぁと感心させられた。

「何をしている?早く来い!」

呆気にとられてその家を見上げていた僕は、多分同じことを考えていたのであろうフレイと顔を見合わせて互いにうなずくと、中に入っていった。
今思い出すと、赤面ものなんだけど・・・僕たちはあって早々息があったみたいな行動をとっていたんだもの。


「今帰ったぞ!」

マイさんは玄関に入るなり、そういった。
それって普通旦那さんが言うものなんじゃあと、フレイと顔を見合わせていると奥から返事と一緒に男の人が出てきた。

「おかえり〜マイ、頼んでおいたもの買ってきてくれた?」

「うむ。これでいいのか?」

「うん、そうだよ。いや〜マイもやっとまともにお使いにいけるようになって僕は嬉しいよ」

「たったわけ!!私を子ども扱いするでない!!(///)」

「だってマイったら時々妙な間違いをして買ってくるんだもの。僕だって言いたくなるよ?」

「このたわけが!!いちいち過去のことを引っ張り出すな!!(///)コ、コホン!そんなことよりアツ シよ、客だ。この者たちの格好を適当に調えてやってくれ。」

奥から出てきた優しそうな少し青みがかった髪をした男の人と夫婦漫才みたいなことをいきなり始めていたかと思うと、
急に僕たちの格好をてきとうに整えてやってくれ、なんて言い出した。後でアツシさんに聞いたら”適切に事に当たれ”ってことなんだって。

「この子達の?」

「そうだ。暴漢に絡まれていたのでな」

「マ〜イ〜?またやったの?」

「うっ!仕方ないではないか!見てしまった以上、放って置くこともできまい!」

「はぁ、いいけどね?で、この子達の面倒を見て欲しいと・・・」

「そうだ」

そこで僕たちは慌てて自己紹介をした。(もっとも、口を挟む隙が無かったからなんだけど。)

「初めまして。僕はアツシ・シバムラ。この難しい顔しちゃってるマイの夫だよ」

男の人はそう名乗った。そして僕らの格好を見て・・・

「確かに酷い格好だね?さぁ二人ともあがって。当座の服を持ってくるから。マイ?二人を奥の部屋に案内してあげて。それからマイのお古の服も借りるよ?」

「わかった。二人ともついてくるが良い」

僕たちは顔を見合わせてうなずくと彼女についていった。



そして僕たちは汚れた服を洗ってもらっている間、二人から服を借りてお茶をご馳走になっていた。
和風な家なんだけど出てきたのは紅茶だった。それも凄く美味しかったんだ。アツシさんに聞いてみたら、何でもマイさんが好きだから練習したんだって。
しかも、マイさんは一人でろくに時計の電池も取り替えられないほど不器用だったときいて、僕たちはものすごく驚いた。
あんなに強いマイさんがそこまで不器用だとは信じられなかったんだ。そうしたらアツシさんは・・・

「マイははじめから強かったわけじゃないよ。そりゃあプログラミングなんかはコーディネイター並だったけど、人知れず物凄い努力をして腕っ節だけはあそこ まで強くなったんだ。いまじゃ並みのコーディネイターにも遅れはとらないよ?」

僕は本当に驚いた。あそこまで動けるんだからてっきりコーディネイターだと思っていたのにプログラミング以外普通のナチュラルだったなんて・・・

「たわけ!何を口走っておるか!要らぬことを申すでない!」

「良いじゃないかマイ?君についての誤解を解いておきたかったんだから」

「このたわけが!それが要らぬ世話だというに!」

今までアツシさんと入れ違いに何処かに行っていたマイさんが戻ってきてアツシさんに詰め寄ってきた。
念のため言っておくと、僕らの服を洗濯機に入れて洗ってくれているのも、紅茶を入れてくれたのもアツシさんだ。
一度にここまでこなせるのは素直に驚いた。同時にマイさんが不器用だからだということも理解した。

マイさんとの夫婦漫才(夫婦なんだからそのままだけど)を終わらせて僕らが助けられた経緯を説明するとアツシさんは聞いてきた。

「そうか・・・キラ君。君はコーディネイターかい?」

「はい」

「えっそうなの?」

僕が肯定すると、フレイが驚いていた。でも、僕がコーディネイターだってことをしらなかったってだけじゃないみたいだ。
そうしたらマイさんが・・・

「そういえば、たしか、アルスターとかいったな?もしやアルスター外務次官の娘か?」

「えっ!パパを知ってるの!?」

「うむ。オーブに家族が住んでるブルーコスモスの人間だったと記憶している。」

「パパがブルーコスモス!?」

「知らなかったのか?まぁ親がそうならコーディネイターに対する偏見も理解できる。だが、私はナチュラルだが、アツシはこれでも一応、コーディネイターだ ぞ?」

「これでもは酷いよマイ」

さっきから僕は驚きっぱなしだ。フレイのお父さんのこともそうだけど、アツシさんがコーディネイターっだったなんて。
コーディネイターとナチュラルの夫婦がいるとは聞いたことが有るけど、実際にあったのは初めてだった。
フレイも驚いたまま固まっていた。

「だまれアツシよ。試合では私と互角なくせに」

これには今度こそ驚いた。それはとりもなおさず、ナチュラルが経験をつんだコーディネイターと互角に遣り合えることを意味する。
しかも、格闘の分野で男女のハンデを乗り越えてだ。男女差別をするつもりは無いけど、やはり筋力の面ではどうしても劣ってしまう。
武道では一概に言えないところもあるけど、同じ条件ならどうしても筋力ガが強いほうが有利になるだろう。
それでも互角というのだから僕たちの驚きも理解できるだろう?つまりはそういうことだ。

「まぁとにかく、キラ君は自分がコーディネイターだから何とかなるって思ってなかってかい?」

「正直、あったと思います。知り合いの女の子が襲われていて、僕には何とかできるかもしれないって・・・」

「まぁ確かに普通はそうだろうね?でも、一対一では幾ら勝てても、一対多数ではそうも行かない。それはこの戦争が証明してくれている」

それはそうだ。だからこの地球連合とザフトの争いはこう着状態になっているんだから。

「コーディネイターはあくまで基礎が底上げされているに過ぎないってことだよ。しかもメンタルな部分では大して違いは無い。確かにコーディネイターの方が 早熟 ではあるけど、精神が高尚というわけでもない」

それも言うとおりだどちらも同じことで喜ぶし、悲しむ。心は大して違わない。

「精神が同じなら分かり合えることもできるし夫婦がいたって不思議じゃない。国同士では難しいことだとしてもね?」

アツシさんはそこで一息入れて、でも、と続ける。

「能力のちがいは偏見や差別を生む。コーディネイターだから負けないなんて思っていると足元をすくわれるし、それが発展してこの戦争が起きたという面もあ る。それだけじゃないけどね?。」

「軟弱なだけだ。しっかり努力すれば、十分対抗できる」

「マイったら、そんな物騒なこと言って・・・まぁ僕が言いたいのはコーディネイターだからって思いは捨てて欲しいということ。君は君なんだから、相手も相 手。コーディネイターでもナチュラルでもなく、一個人として見てあげなさいという事」

偉そうな事言っちゃったね。と少し恥ずかしそうにアツシさんは締めくくった。

僕は目から鱗が落ちる思いだった。今まで僕は自分がコーディネイターだからと周りから一線を引いていた。
カレッジで知り合った友達とも何処と無く壁を作っていたんだ。それが無意味どころか戦争の原因のひとつだと聞いて今までの行いを反省した。
そしてフレイも何かを感じたようで、深く考え込んでいていたと思うとポツポツと話し出した。

「私は・・・今まで病気でもないのに遺伝子をいじくるのはおかしいって思ってました」

「たしかにそういう人もいるね?でも、遺伝子に手を加えたのは本人の意思じゃない。あくまで親なんだ。それが夢を託したのであれ、ただの身勝手であれね? 子供には選択 権は無い。
でも、どの道を選ぶかは本人の自由だ。強制したり、周りの環境を故意に歪めてそう選ばせたりする権利は親には無い。
それでも子供は自分の親を見て育つし、親と同じ意見を持っても悪いことじゃない。ただ、違う意見を持つのも悪いことじゃないんだよ?自分で見て、考えて出 した結論ならそれは君のものだ。」

「・・・はい、少し考えてみます」

「うんそうだね。ところで二人とも、話は変わるけど、この道場に通う気は無い?」

「「はいっ?」」

「いやね、今回みたいなことがまたあるかもしれないし、護身術ぐらい教えてあげるよ?ね、マイ?」

「私は構わんぞ?このたわけが偉そうな事口走ってからにそのあ、あふたーけあなる物もしておかねばなるまい。しっかり相談に乗ってやれよ?」

「まぁ確かにちょっと言い過ぎたからね。ちゃんと相談にのらせて貰うけど、二人ともどうかな?」

僕の答えはもう決まっていた。もっとこの二人と話をしたい。誰かを守れるだけの力が欲しい。そう思ったんだ。だから・・・

「よろしくお願いします。」

「うん、わかった。フレイさんはどうする?」

「私もお願いします」

「じゃあ、改めてようこそシバムラ道場へ」

それが僕の師匠のマイさんとアツシさんとの出会いだった。





<そして本編へ>

インデックスへ 管理人の領域へ


あとがき

さて、キラの回想として本編に組み込むはずだったこのお話。外伝としてやっと掲載しました。
この外伝の続きを書くかどうかは未定です。要望が多かったら不定期更新で少し書くかもしれません。
設定が少々苦しいのは士魂号を出すことを決める前に書いた作品だからです。(というか、決めたのはホントに出てくる直前)
無論、辻褄あわせの設定はありますが、それが出てくるのは何時かは考えてません。

最後に速水、もといアツシ・シバムラくんが偉そうな事言ってますが、聞き流しておいてくれていいです。
二人の壁を壊して偏見意識を取り去らせようとしたらこうなったもので・・・
偉そうな事いってすいません


管理人へのご感想はこちらま で
メールが使えない場合は感想掲示板までお願いします。


[PR]薬用プロアクティブ公式サイト:実力派にきびケア、60日間返金保証